INTERVIEW – 百花亜希さん

投稿者: dcpop13aqua

つづいての『アクアリウム』出演者インタビューは、DULL-COLORED POP劇団員、他の人の稽古からでも学べるものは何でも学ぶ、演劇に取り組む姿勢が怖いくらいの真剣さ、百花亜希(ももか・あき)さんです!

────劇団員の方へのインタビューは客演の方とは切り口を変えて、今現在語りたいトピックをそちらから出してもらって、それを掘りさげるというかたちにしているんですが、百花さんの場合、とくに思い当たらないということで、こちらからの提案になります。トピックは「谷賢一作品の面白さ」。百花さんの念頭にある具体例は、まずは『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』だと思いますが……。
百花 『アクアリウム』でも、その面白さっていうのは共通してあるなと思います。ワニとトリが出てくるところとか。まあ観たら大体思うことかと思いますが、そういうポップな発想がありながら、一方で「抉る」部分があるのも、共通してるなって思う。「抉る」っていうのは……『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』では母親のよし子が色々追い詰められて、洗剤の「ジョイ」の名前をしきりに口にするシーンとかあるじゃないですか、ああいうとことか、見てて、人が生きているの苦しいなあ、痛々しいなあって感じさせるようなことを、描いている、だけどだけど、なんていうか、その嫌な感じで終わらせないで、ハッピーエンドではないけど、そのしんどい感じだけでは終わらせない、まあ言ってみれば劇団の名前「鈍色ポップ」っていうイメージどおりに、ポップな面と鬱な面とをちゃんと両方兼ねそなえたところに着地する。そういう面白さ。もちろん新作では新作なりに未知の試みに挑んでいる部分はありつつ、その面白さは、『アクアリウム』でも共通してるなって思います。

────その、『アクアリウム』のなかで「抉る」部分に相当するのは、たとえば「ゆう」みたいな登場人物に関するシーンなどでしょうか。
百花 ゆうもそうだし……そう、今のところ見ているなかで一番ゆうが可哀想だなって思います。ま、実際はどの登場人物にもそういう素地はあるんでしょうけど、わたしは、一番、ああゆう可哀想って思っちゃうし、てつとかゆうに対して酷いな、って思うし。でも多分『アクアリウム』はそのきつい感じだけでは終わらないで、色んな要素が混ざっていって最後には・・・?! それはまだ稽古が進んでいく中でどうなるか分からないし、本が全部できてからだから、断言はできないんですけど。(※インタビュー収録は11/23で完本前)

────でも、そのポップな部分はともかく、百花さんが谷さんの作品の「抉る」部分にも面白さを感じるというのは、どういう理由からでしょうか。一体に、演劇のなかで人が苦しんでいたり、痛ましく追い込まれていったりするのを見たい、ということなんでしょうか?
百花 うーーーん。なんだろ、日常生きてると……いや、でも違うのかな……。分かんない……。分かんないですけど、でも自分がたぶん演劇をやっていく上で、そういう役、とゆうか、そうゆう抉り抉られがやりたいのかも。たぶん。私がやりたいんだと思います。普段は自分のしんどさとか苦しさとか辛さとか、人前で出さずに、仮面で生きてるのかもしれないから。へへへ。

────普段だったら他人の目を気にして出せないネガティヴな感情を、舞台の上でさらけ出すことによって、そうしたネガティヴな部分も含めて現実なんだと、表現として肯定する、ということでしょうか。
百花 うーーーーん。それも違うかもしれないです。難しい……分かんない。どうだろ。分かんないけど……でもなんか、見たいんだと思います。きっと、そういうふうに人が追い詰められていくところって、あんま普段見ないじゃないですか。そうでもないか、見もするけど、でも、キレイなままじゃないのを見たい。っていうのがあるのかもしれない。いや、そういう人を演じてみたいっていう方が大きいですけど。

────じゃあたとえば『プルーフ/証明』のキャサリンとか。
百花 うん、あれはすごい楽しかったです。いや、やっているときは苦しいんですよ、とっても。キャサリンという役が難しいからっていうだけではなくて、それ以外にも色々のっかってくる問題でしんどいなって思ってしまったとこはあったけど、でも、なんか分かんないけど、普通に生きているんだったら味わえないアドレナリンみたいなのがキャサリンをやっている間は出てて、そういうのを一生のうちに何日か、数時間だけでも体験できるっていうのは、なんか、貴重で、楽しいな、って思ってしまいます。

────(インタビューアップ直前の追加質問)では、新作『アクアリウム』において百花さんが演じられる「すみ」という役は、作中どのような位置づけにあり、どのような意味を持っていると意識されていますか。
百花 すみちゃんね、わたしも探し中です、正直。本番やってく内に、こーかも、とか、あーかも、とか。稽古でやってたのと、本番中に何度も演出から変更あったりもして。二回めのゲネ前か後だか、わからなくなってアホみたいに泣いてました。
そだなーわたしが思うのは、どっか異空間にいるよな感覚はあります。少しね。
作品全体の流れによってもすみちゃんの印象とゆうか、位置?みたいなのも、きっと変わりそだなと。すみちゃんはこうなんだよ、とかゆうのもあれなんで、観て頂いた方に委ねます。

────興味深いお話をありがとうございます。では最後に、このインタビューを読まれるみなさまにメッセージをお願いします。
百花 もう本番も残り8ステージと差し迫った時に投稿(※12/26)で、遅くてごめんなさい。今思うのと、多少違ったりもありますが、この時は、こんなこと話してたんだなぁと。残り8ステージ! ぜひぜひ、観に来て下さい。噛めば噛むほど、な作品だと思います。

★百花亜希さんの『アクアリウム』チケット個人予約ページ(東京公演12月分のみ)
https://ticket.corich.jp/apply/51045/009/
★百花亜希さんのtwitter
https://twitter.com/MomokaAki
★百花亜希さんのブログ「注文の多い百花店」
http://blog.goo.ne.jp/hawaiian_aki

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